心臓病とウォーキング

心臓病とウォーキング

 

人間の生命は、血液中の酸素や栄養により全 身のあらゆる細胞が活発に活動して、古い細胞 と新しい細胞が交代する新陳代謝がスムーズに 行われることで維持されています。

 

心臓は全身に血液を送る、いわばポンプのよ うな役割をしている大切な器官です。

 

毎日の運動が心臓病の予防に効 果的であると考えられるようになったのです。

 

ウォーキングなどの運動によって週2000キロ カロリー消費している人は、そうでない人にく らべて心臓病の発症率は40%ほど低い、という 研究結果もあります。

 

これらの研究を見ても、歩く量によって、心 臓病の発症率に差が出ることは明らかです。

 

近頃、中高年を中心に発症の増加が懸念され ている狭心症や心筋梗塞などの虚血性疾患は、 なんの前ぶれもなく突然発症することもありま すが、多くは発症前にいくつかの誘因をもって います。

 

この誘因は冠危険因子と呼ばれ、高血圧や高 脂血症、糖尿病などの病気や肥満のほか運動不 足やストレスなどのライフスタイルに関わるも のも含まれています。  そして、今挙げた冠危険因子は、ウオーキン グによる予防・改善が期待できます。

 

心臓病に激しい運動は禁物ですが、適度な運 動はリハビリとして病状の改善に効果がありま す。また冠危険因子の改善により、再発作の可 能性が少くなることも期待できます。しかし、 ふだんゆっくり歩いても息ぎれするような人は、 まずは医師の診察を受けてください。

 

なお、突然のウォーキングは、心臓に負担を かけ、発作の引き金となりえるため、充分なウ ォーミングアップが必要です。また、ウォーキ ング途中でも無理をせずに休むようにします。 初めから張りきらずに、徐々に身体を慣らして いきましょう。専門医の指導のもと、自覚症 状十心拍数で、自分の安全域を厳密につかんで おくことが大切です。

歩いたあとは、ビールなども飲みたくなるでしょう。  ある程度アルコールは、全身の血液の循環をよ する働きがあります。善玉のHDLという動 脈硬化に対して予防的なコレステロールが増え るといわれていますし、ストレス解消にも役立 ちます。また、適度にお酒を飲んでいる人のほ うが、心臓病になりにくいといわれています。

 

健康な人であれば、適度の目安はすべて2. 日本酒だったら2合、ビール大瓶2本、ウイス キーたったら水割り2杯が適量で、週に2日の 休肝日が必要です。体調の悪い人は飲む量を1 に控え、休肝日を増やしましよう。

 

高血圧や糖尿病の人は、飲酒の適量について 医師に相談すぺきですし、肝臓病の人は飲んで はいけません。

 

また、健康な人でも、度を超したアルコール 量では逆効果だということを、しっかり心にと めておきましよう。

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